2013年2月27日水曜日

高いリターンを生み出す資産は事後的にしかわからない

最近、欧州系のプライベートバンク(富裕層向け銀行/証券)のリレーション担当の方と、情報交換をさせていただく機会がありました。残念ながら、私個人の資産保全や運用、事業承継対策という話ではなくて、主には、私どもの事務所のお客様にそういった提案ができないかというご相談でした(笑)。

彼らの提案資料の中で、ここ10年程度のさまざまな運用商品ごとの投資実績利回りの記載があって、そのメッセージとして、「高いリターンを生み出す資産は事後的にしかわからない」とのコメントがあったのです。

運用商品とは、現預金、世界株式、アジア株式、TOPIX、国債、ヘッジファンド、不動産、プライベートエクイティー、コモディティなどの区分ですが、少なくともここ10年程度の間では、新興国国債、アジア株、不動産といった商品カテゴリが平均リターンも年10%を超えているようで、結果としての運用成績は良いようでした。ただし、このリターンも、年によってまちまちであり、浮き沈みも大きいことから、なにが安定しているのか、なにがリターンが高いのかは、投資したタイミングなどに応じて、人それぞれだし、結果を待たないと分からないというメッセージでした。

「なんと自信のないプレゼンだろう」という見方も出来るとは思いますが、個人的には、ごく当たり前の論理かもしれませんが、「なるほど、確かに実績を見る限りは資産配分を考えて運用すべきだな」と妙に感心しました。

私自身もそうですが、教育・仕事・住居・金融資産のいずれもほぼ日本国内で完結している方は多いのではないでしょうか。これには「何も考えなくていい」という笑えない利点はあるのですが、常に一国集中のリスクとも隣り合わせのようにも思います。休日にでも、ゆっくりと考えてみたいテーマだと思いました。